act.1

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  カランカラン… ドアが開き、ウェルターが振り向く。 「…お昼ご馳走様…これからも宜しく頼むよキース」 「おう、じっちゃん」 キースは打ったところを摩りながら起き上がりカウンターから顔を覗かせてひらひらと手を振る。 「またね、じいちゃん」 「あぁ、また来るよ」 奥から皿を拭きながらウェルターに別れを言うジルバ。 「んじゃ行ってきま~す」 そうルーシーが言うとウェルターと共に店を出て行った。 「…店長、手伝ってよ」 「俺は店番してるんだ手伝えねぇよ、あと怪我人だ労れジルバ。」 「何が怪我人だ…ぐうたら店長め。だからルーシーに叩かれたり、さっきみたいなことされるんだよ」 「るせ…そういやアイツなにかとツッコんでくるよな…一緒に仕事するようになってからよ…」 「知らないよ、俺そんな前からいないし」 ジルバは奥に引っ込んでしまった。 キースはノブに掛かる札を『OPEN』から『CLOSE』に変えるため立ち上がる。 はぁ…と溜め息を吐き、頭を摩りながらドアに向かう。 「さぁ…骨董屋は閉店だ…」 サンセット通りの白い石畳に夕日の茜色が映える頃 骨董屋は閉店する。
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