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-骨董屋PAPILLON-
「…今日、客さん来るの?」
「とーきのなーがぁれにみぃをま~かせ~♪」
「…?…何その歌…」
「歌は歌だ。」
「…何処の?」
「…日本」
「…ふーん…で?」
「運任せ。…お前…何か容赦ないな…」
「知らないネタ出されてもわからないから。…店長に対して年上とか、敬うとか無いから俺。」
「…ホント可愛くねぇよなぁ」
「可愛くなくて結構。」
「「………」」
キースはまた椅子の背にもたれギィギィと傾けてじっと入り口を見つめる。
ジルバはジャケットの胸ポケットからゴーグルを取り出し、それを掛けて空中にキーボードを打つような仕草をする。
(…今日はなんでだ?左目が異様に疼く…何か見えるわけでも無いようだし…なんだよ…)
「ん?ジルバ、顔色悪いぞ?」
(左目か…?)
「……」
ジルバは眼帯の上を軽く手をあてる。
「目だろ?」
「……そう…なんか…疼く」
「…透視(ミ)えるのか?」
「何も…っつ」
左目が次第に痛み始める。するとキーンと耳鳴りがし、強烈な頭の痛みに襲われる。
「!おいっジルバ!」
ジルバは頭を押さえキースの方に倒れる。
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