act.1

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-レーヴェンツァーン サンライズ通り- ルーシーはウェルターを家の近くまで送った帰りだった。 この国レーヴェンツァーンの西から東を一本で繋ぐ大通りがある。 西側をサンセット通り、東側をサンライズ通りと呼ぶ。 ルーシーはちょうど東側を車で走っていた。 「おじいちゃんとお喋りしてたらちょっと遅くなっちゃった…まぁいいわよね♪ついでにブティックに寄ろ。」 行き着けの店の近くに駐車して、赤い愛車から降りる。 「よぉ…姉ちゃん、俺と遊ばねぇか?」 「…!」 (いつの間に…全然気付かなかった) 何処にでも居るチンピラだろうと思い、ゆっくり振り向いてあしらってやろうとした。 だが… 「っ…」 (何…この圧力…) 眉より上に切り揃えられた短い金髪に見たことがない銀色の眼…片方は紋章のような瞳孔がルーシーの蒼眼を捕らえて放さない。 恐怖に言葉が出ず固まる。 「なぁんだよ…相手してくれてもいいじゃねぇかよ」 男の顔はルーシーの目の前まで迫っていたが男から退いて行った。 ルーシーは微かに震える肩を抱き、気を落ち着かせ、愛車に乗ると家路を急いだ。 「…。」 (何今のっ殺気を纏ったあの…) 蒼眼には銀の目と引き際に見た特徴のあるタトゥーが焼き付いた…。
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