act.1

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  二人は入口を見遣る。 豊満ボディーの金髪女がフリーズしている。 ルーシーが帰って来たのだ… 数秒、間が開くと第一声。 「あ、アンタ何やってんのよ!しかも可愛い女の子のお客さんの前で!!」 今の状況… どうみてもキースが押し倒したようになっている。 そして 「違っ、誤解だ!ってか誰が可愛い女の子だよ!!お前は店員だろうが」 「私じゃないわよ!どっちにしろ失礼ね…そこに女の子居るじゃない」 とルーシーはビシッと何かを指差した。 指先を辿り視線を向けると白いブラウスを着た19か20歳と思われる女性が立っていて、思わしくない状況の二人をじっと見据えていた。 「……!」 (いつ入って来た?何故ベルが鳴らなかったんだ??) キースは慌てて立ち上がりカウンターの指定席に座り、咳ばらいして身なりを正すと 「ようこそ、なんでも屋『PAPILLON』へ。お見苦しいところをお見せして申し訳ない…さて、依頼内容はどういったもので?」 キースは手を組みその上に顎を乗せ真剣な顔で女性を見る。 薄い唇が微かに開いてこう言い放つ 「復讐…毎日……黄色い…薔薇を…あの男に…」 そう言って首傾げパキパキと音を鳴らした。
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