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「やっやだなー冗談は顔だけにしてくださいよー夢が無いなんてそんな、欲もないなんて…えっ…まっマジですか?」
「マジだ…女はいらないし金も欲しいわけじゃないしな…」
「あは…あはは」
「あは…ははは」
お互いぎこちなく笑う。
「あはは…人間じゃない私が言うのもなんですが…貴方は何を楽しくて生きてるんですかね…」
「確かに」
今まで気付かなかったのが不思議なくらいだと案内人に言うとともになんだか場が和んだ気がした。
「こんなこと初めてですよ、欲の無い人間に会うなんて」
案内人は呆れたように肩をすくめる。
「初めてってことはこれまで今日の俺みたいに夢を叶えますとか言って叶えてきたやつがいるのか?」
「えぇ、まぁちょうどいい、今まで私、夢先案内人が人の夢を叶えて回った話でもしましょうかね」
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