真っ白な部屋にて

赤い手帳

　大学生に対する世間のイメージはどんなものでしょうか。暇を持て余しているように、思ってはいませんか。実態はね、そんなこと、全然無いんですよ。意外とね、授業に行ったりレポート書いたりバイトをしたり、忙しいんですよ。それに、大学生は遊びにおもいっきり体力を注ぎ込むんです。だからね、毎日けっこう私達、フラフラなんですよ。
　そんな話は置いておきましょう。よっこいしょ。今日は赤い手帳を買いました。三千円近くもしてね、それはそれは私にとっては贅沢な買い物でした。洋服の三千円なら安いけど、手帳にそれだけの金額を払うの初めてでしたから、緊張しちゃいましたね。
　手帳は大学生にとっても必需品です。私は現在、就職活動中ですから余計にね。手帳が無くちゃ生活出来ないってのは少し言い過ぎですけど、そのくらい必要性の高いものです。
　赤い色を選んだのに、理由なんてたいしてありません。ただね、この革のカバーのデザインがすごく可愛いから、買ったんです。ワニ革のような高級感がとても素敵だと、あなたも思いませんか。カラーは二色ありました。白と赤。白は汚れが目立つといけないので、迷わず赤を選びましたよ。この選択は良かったと、今も満足しています。
　手帳はスケジュールだけじゃなくてね、他にも大切な機能があるんです。機能と言うよりは利用方法ですね。多分、私だけではないでしょう。過去の手帳を見返して、あぁ、この時期はそう言えばこんな出来事があったなぁと、懐かしむ遊びです。私、それを始めるとね、気付いたら朝まで思い出に浸っていた、なんてことも珍しくないんです。