-序章-

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【あなたは  そこにいますか?―】 聞き覚えのある言葉が聞こえてきた。 先程気を失っていた際に聞いた、不思議な声。 本当に声なのか? 頭に直接響いてくるような…。 「そこの人型ロボット!誰か乗っているのか?!そこに誰かいるのか?!」 若い少年の声が聞こえてくる。 突然響く大きな声に、彼は苦い表情を浮かべて頭を抑えた。 よく見れば、モニターにユニットの位置を示すアイコンがあり、そこには空を滑空する黒い機体があった。 その声の主は、多分それに乗っているのだろう。 「つっ…。そんなに大きな声を出さなくても、聞こえているんだな、こいつが。」
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