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ねえ、スピカ。
「なーに?」
そこは寒いだろ? もう少しだけそばにおいで。
スピカは寒がりのくせして、いつも薄着で夜空を眺めていた。僕は彼女が風邪をひきやすいことをよく知っている。
だからいつもこうして、スピカがどうしても星を眺めたいと言う時、僕は彼女の肩をしっかり抱いて、二人で白い息を吐きながらいつまでも夜空を眺めていた。眠ることさえも忘れて。
スピカはどうして星を眺めるのが好きなんだ?
以前にこのようなことを彼女に聞いたことがある。その時スピカは、どうしてそんな質問をするの? とても言いたげな顔をして僕の顔を見ていた。
「美しいから」、そう言った。
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