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怨みの連鎖
世の中には、色んなカバンがあるもので
中でも知名度というか、基本的には誰だって一度は背負ったランドセルについての物語
筆者の友人達は、変り者が極めて多い
中でも、おまえの脳内では一体何がどうなってんだよ?という友人Iとセンセーショナルに出会った日の話
小学校高学年
何の変哲もない学校の帰り道に彼はいた
昭和より続く高度経済成長のしっぺ返しか愚かしい人間の怠惰による発明の数々が生んだ二酸化炭素による大気汚染が生んだ産物
早い話がドブである
そこに彼はいた
たくろーと呼ばれる男と
このたくろー
身体能力は、日本人のモノとは段違いで
リトルリーグでエースを努める彼のドッヂボールの球威は、クラスが違う筆者ですら知っていた。
友人Iが、ドブに前のめりになり
背後から、たくろーがランドセルで支え
どのくらいの角度まで倒れこめるか
ていうのを競っていた
驚くべき点をあげよう
『まだいける!まだいける!』
と、角度を調整しているのは、後ろから支えているたくろーではなく
まえのめりに倒れこんでいる友人Iの方だから怖い
まだ(握力的なこと)いけるかどうかを判断しなくてはならないのは、たくろーの方では?
と、ニヤニヤしていたら
スト━━━━━プ!!
そうIが叫び選手交代だ
たくろーが倒れこみ、Iがたくろーのランドセルをつかむ
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