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純白のお皿にあなたは主役
ああ!逸る白銀のワルツ
世界が巡る必要などない
空気がはびこる必要もない
白い体がそう感じている
こよいは大地に感謝の接吻けを
香細しかな。牛肉に絡むナイフ、フォーク
少し乱れて艶やかなのは紅まで
ギラギラ眩いあなたにこの身引き裂かれようとも
金切声に辺りは塗られ
ああ 満ちる 脳髄の苦痛
箒片手に眺めていた
切願の時を超え舞台に
白いドレスはツギハギだけど
溢れる唾液は言う「五感をつきさせ」
香細しかな。牛肉をまとう甘いソース
本当は・・・「味わないで、その芯までは」
召し上がるのなら
「あなたが悔い残した魂は、私が喰い残さず継いで差し上げよう」
そう呟いて。
香細しかな。牛肉に絡むナイフ、フォーク
すいとる最後の一滴まで
ギラギラ眩いあなたにこの身引き裂かれて
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