序章・クローゼットに潜むストーカー

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「あははぁ!なんでそんなに震えてんのぉ!?せっかく僕と会えたのにぃ!」 「いやぁっ!!」 男は叫びながら、女性の後ろにあったカメラを砕いた。 どこか虚ろな笑みを浮かべ、自己陶酔しながら語り始める。 「僕はねぇ、君のことをずぅっっっっと守ってきたんだよぉ?毎日君のために電話して、毎日君のために家具をいい場所に移してさぁ………ああ、僕ってすごい!好きな女の子のためにここまで頑張れるなんてっ!!それなのに君は………」 僕を裏切るんだ。 突然、男の顔から笑みが消えた。 虚ろな目で、女性を見つめる。 「僕がせっかく君のために色々やってやったのにさぁ………君はそうやって僕を裏切るんだねぇ?……君みたいな悪い子は、お仕置きだねぇ?」 「あ……ぁ………」 震える女性に対し、にんまりと笑う男。 男が女性に手を伸ばそうとした時、ドアの方から聞こえた声にそれは阻まれた。
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