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「この部屋だ!」
女性はその声が先ほどの少年のものだという事に気づき、顔を輝かせた。
しかし続いて聞こえてきたガチャガチャという音に、再び絶望する。
「あははぁ!ざぁんねんだったねぇ!」
あまりにも自分の思い通りに事が運び、にやつく男。
だが、次の瞬間聞こえてきた声に男の笑みは吹き飛んだ。
「どくのだ。この程度の扉、叩っ斬る」
「は……!?」
直後、シュンという音が響く。
同時に、一瞬で四分割にされたドアが音を立てて崩れ落ちた。
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