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「なんだぁお前らぁ………」
体を不安定に揺らしながら、男がナイフを持って少女を脅す。
しかしいくら見た目は華奢な少女とは言え、日本刀を持った相手にナイフで脅している光景はどこか滑稽であった。
未だに目を回す少年の横で、少女は毅然とした態度で言い返す。
「貴様のような下種に名乗る名は無い!」
「んだとぉてめえぇ!!」
激昂した男が、ナイフを腰に構え少女に突進していく。
しかし少女は日本刀を下に向けたまま、微動だにしない。
男のナイフが少女に届く寸前、横から少年の足が突き出され、男はその場で派手に転んだ。
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