序章・クローゼットに潜むストーカー

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(まったく……何だったの?あれは………) 自宅に着いた女性は、先刻の少年と少女に対し憤慨しながら扉を開けた。 目の前に、いつもと同じような光景が広がる。 すなわち、家を出るときと家具の配置が変わっているという光景。 微妙な変化から、明らかにわかるような大きな変化まで。 ずっと彼女の頭痛のタネだったそれも、今日限りだと思うことで恐怖心を紛らわせる。 女性は設置していた監視カメラを止め、配置の変えられた家具を直しもせず、それを再生し始めた。
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