序章・クローゼットに潜むストーカー

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少しの間を置き、映像が流れ始める。 最初に映ったのは、カメラの電源を入れる女性だった。 設置したのが自分なのだから当然のことで、女性は特に驚かずに画面を見続ける。 映像の中で女性が家を出て、しばらくの間静寂が訪れる。 映像の中の静寂を破ったのは、一人の訪問者だった。 「っ………!」 女性は息をのむ。 合い鍵らしき物を使い部屋に侵入するストーカー。 ストーカーはカメラで監視されてるとも知らず、色んなことをし始めた。 家具を動かしたりゴミ箱を漁ったり、他にも常人ならば思わず目を背けたくなるような事までしていた。
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