さよならおかえり

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『ただいま、アツヤ』 (ああ、おかえり・・・士郎) なんて、声に出ないこの声は決してお前に届くはずもなく。 ただ俺は、お前が目の前で泣きじゃくる姿を見る事しか出来ないんだ。慰める事も同情する事も、何も出来ない。 どうして俺はあの時雪崩に巻き込まれたんだ? なぜお前一人が残されたんだ? もし俺もお前と生きていられたならば、これからの人生を共にし、泣く事も笑う事も、全てを分かち合えたはずだ。 ―・・・なあ、泣き止めよ 俺は此処に居るから なあ、 ―さよならなんて言わないから、頼むから、 嗚呼神がこの世に存在するのなら、一生一度のお願いだ・・・ 士郎と再びこの身を持って ―会いたい ―― アツヤside
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