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桜舞う時期に私は出会ってしまった。運命の人と。
「―…葵」
そう言って君は手を差し出した。ずっとずっと一緒に入れると思ってた。あの頃はね…
「あ~お~い‼‼‼いい加減起きなさい‼⁉」
私の朝はお母さんの声から始まる。
「んもぉ…おーきーるーよぉ…って⁉」
おもたい瞼をこすって時計を見ると6時半。
「お母さんのバカ-ッ‼‼‼😱なんでもっと早く起こしてくれないのよ‼‼」
「あんたが起きないのが悪いんでしょ‼あたしはちゃぁんとあんたが指定した時間に起こしたわよ💨」
「もっと激しく起こしてよっ‼‼今日は野球部の朝練が7時からあるのに‼‼」
「あぁもぉうっさい子だねぇ💢登校の時間に間に合うんだからイィじゃないのっ‼さっさと支度しなさいっ‼」
バンッ‼‼
…そんなに勢いよく閉めたらご近所に迷惑だってば…ってこんな事思ってる暇はナイ‼急いで顔を洗う。
私は葉月葵。軟式野球部マネージャーの新高校1年生。まだ慣れない制服に袖を通しながら、時計に目をそらす。
「ヤバ…もぉwwwっ💦💦」
6時40分。
幸いにも私のうちから高校までは歩いて15分。自転車に乗ればせいぜい5分で着くだろう。
ダダダダダ…バン‼‼‼
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