case1:男友達

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「いってきまぁす‼‼」 「え⁉ちょっ…葵‼‼お弁当は⁉」 「あっ‼ヤバッ💧」 まったくもう…誰に似たんだかと呆れたように私を見る。 おまえぢゃーーーっ(゚Д゚)💢 と、言いたいところだけどお母さんにかまってる余裕は微塵もない。 というかおまえなんて言った瞬間ビンタが飛んでくるのは確実。なんせ母は挨拶やら礼儀やら言葉使いがとても厳しい人だから💧 まぁ母の話は置いといて(ノ-_-)ノ" 季節は春。 桜の花も散り、緑が多くなり、ふと空を見上げれば、見渡す限りの青一色。 私の住むこの町は、市の中でもはじっこにある県営住宅地。 昨年の夏に両親が離婚し、この町に来た。 母は不便なところだし何もないけれど…と言っていたが、私は結構気に入っている。 時折吹く風が、とても気持ちがいい。思わずいい風…とつぶやいてしまう。
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