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幸はしかし。相手に対しての悪口を周りに洩らした事がない。
周りがどうしようもない父親だと言う事はあっても、幸自身が口にしたことは一度もない。
自分の遊ぶ時間だって欲しいだろうに。当たり前だが、子ども中心。子ども優先の日々を送っている。
近年の若い親を、マスコミ等でああだこうだ言ってはいるが、幸を見るとあながち現代だって捨てたもんじゃないと思うのは私だけだろうか。
しかしまあ。この三人。特に下の二人はやんちゃ加減が半端ではない。
いつも幸の頭を抱えさせるのはこの二人だ。
今幸が怒鳴っているのも、この二人が原因。
その点長男の龍介は、今や大人しくなっている。登校前なので我関せずと言った所か。
事の発端は、舞が勇気に出したちょっかいから。女の子の舞は、勇気と喧嘩になったとしても、絶対に負けない。
何故なら勇気は、女の涙に弱いから。
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