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"まぁ人生長いんだもん。こんな日もあるよねー‥"
なんて自分を納得させていると、木佐さんが紅茶を持ってテーブルにやってきた。
「お待たせしましたー‥って華美ちゃん?」
「なんだか元気ないみたいね…。」
"─そうかな?"
私って顔に出やすいタイプじゃないと思ってたのにな。
木佐さんに言われてなんだかショックな私がいた。
「‥華美ちゃん。無理はしちゃダメよ?泣きたい時は泣いたっていいんだから。」
─フッ.
と心が軽くなる。
木佐さんはそれ以上は何も言わず、静かに紅茶をティーカップへ注ぐ。
私も静かにそれを見ていた。
紅茶のかおりが微かにただよう。
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