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思えば私は、落ち込んだ時いつもこの喫茶店に足を運んでいた。
住み慣れた地元を離れ、親しい人が誰もいないこの地での一人暮らし。
そこんな私にとってここは唯一のオアシスだったのかもしれない。
木佐さんは遠く離れて暮らす母親を思い出させた。
「お待たせしましたー。サンドイッチになります。」
物思いにふけっていると木佐さんが、サンドイッチをテーブルに運んできていた。
「ありがとうございます。」
軽く礼を言うと、木佐さんはカウンターへ戻って行った。
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