0人が本棚に入れています
本棚に追加
バッグを持ち、レジへと向かう。
「─1200円になります。」
会計を済ませ木佐さんから傘を借りる。
「あ‥華美ちゃん?」
「─?」
「…実は私ね、今月でこの店辞めようと思ってるの。」
"─えッ?
店を辞める‥!?"
木佐さんは田舎に戻ってのんびり暮らすのだと言った。
私は「‥そっか。さびしくなるなぁ。」とだけ言って、店を後にした。
店を離れるにつれ次第に涙がこぼれてきた。
後になって気付いた。
ホントは私、物凄くショックだったことに。
最初のコメントを投稿しよう!