1.~別れ~

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  バッグを持ち、レジへと向かう。 「─1200円になります。」 会計を済ませ木佐さんから傘を借りる。 「あ‥華美ちゃん?」 「─?」 「…実は私ね、今月でこの店辞めようと思ってるの。」 "─えッ? 店を辞める‥!?" 木佐さんは田舎に戻ってのんびり暮らすのだと言った。 私は「‥そっか。さびしくなるなぁ。」とだけ言って、店を後にした。 店を離れるにつれ次第に涙がこぼれてきた。 後になって気付いた。 ホントは私、物凄くショックだったことに。  
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