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その頃私は、流行りのテレビは絶対見ず、しょっちょうカンペンケースと中身をシリーズで買い換えるクラスメイトを「もったいない」と糾弾する、仙人のようなばあさんのような厭世家だったので、ごく普通の明るく正しいクラスメイト達からは浮きまくっていました。
それでも薫ちゃんは、小学生の時のように、時々すごく自然に私に声をかけてくれたり、下の名前にちゃんづけで呼んでくれたのでした。
一度も二人で遊んだりしたことはなかった。
憧れの女の子と一対一では、きっと私は緊張してぎこちなかったことでしょう。
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