薫ちゃんのこと

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というか、最初で最後だけど。 私は、薫ちゃんにのつもりだったけど結果的に二人に向かって、大きく手を振りました。 薫ちゃんがにっこり笑ったのが遠くからでも見え、手を振り返してきました。 ハンサム君は、「ああ、見たよ」というふうに、ちょっとうなずきました。 そうして素敵な二人は、たぶん駅へと向かって、歩いていきました。 その時、私はかなり変な赤いズボンをはいていたことを、今でも覚えています。
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