薫ちゃんのこと

9/12
前へ
/12ページ
次へ
ただ、23歳位の時に一度だけ、電車の中で、あのハンサム君とは違う男の人と手をつなぎ、肩にもたれて眠る薫ちゃんを見ました。 相変わらずきれいで、いやみのないファッションで。 幸せそうに見えました。 声もかけず、じいっと見ていたら、なんだか過ぎていった時間をひしひしと感じました。 それから10年近く経って、今のアパートに1本の電話がかかってきました。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加