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『おい…大丈夫か…『触らないで!やめて!』
あたしは頭を抱えながらしゃがみこんでいた。
やだ…
お願い…
川崎先輩やめて…
『莉菜!?』
誰かに名前を呼ばれた。
振り向くとお兄ちゃんがいた。
兄『莉菜大丈夫か?』
莉『お…兄ちゃ…』
足が竦んで立てない。
兄『大丈夫だから…帰ろう?』
あたしは黙って頷いた。
『おい…『お前今度妹をこんな目に合わせてみろ…ただじゃおかないからな』
そぉ言ってお兄ちゃんはあたしを抱き抱え、男の前から去った。
『あいつ…』
男がずっとあたし達がいなくなるのを見ていた事なんて気にもとめなかった。
あたしはお兄ちゃんに抱き抱えられ、車の助手席に乗せられた。
お兄ちゃんも運転席に座る。
兄『莉菜…大丈夫か?』
お兄ちゃんは優しくあたしの頭を撫でる。
莉『怖かった…』
兄『もぉ大丈夫だからな…』
莉『うん…』
どぉしよう…
悠護以外の人とキスしちゃったよ…
あたしは家に着くとすぐに洗面所に行き、唇をゴシゴシと何回も洗った。
莉『悠護…ごめんね…』
あたし…
嫌われちゃう…?
怖い…
悠護に嫌われたくないよ…
莉『悠護ぉ……』
あたしは洗面所で泣いた。
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