大事な君

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悠『……耳貸して』 莉菜は俺の方に耳をやった。 俺は少ししゃがみ莉菜の耳元で呟く。 悠『好きすぎて心配で俺の傍から離したくない』 莉菜の顔が真っ赤になる。 悠『アハハ…顔真っ赤!』 莉『もう!悠護のバカ!』 そぉ言いながらも嬉しそうな莉菜。 病室に入ると恭介が携帯を見ていた。 恭『あっ、来たばっかなのに悪い。俺帰るわ』 悠『何かあったか?』 恭『柚希がバイト急遽休みになったらしいんだ』 悠『そっか、じゃあな』 恭『あぁ。莉菜ちゃんもまたね』 莉『はい』 恭介が病室を出て行き莉菜と2人。 莉『あっ…飲み物渡すの忘れた…』 悠『莉菜が飲みな』 莉『そぉだね』 暇な入院生活でも、莉菜とのこの時間が幸せだ。 悠『そぉいえば莉菜さ…』 莉『んっ?』 悠『退院したらどこデートしたい?』 莉『えっ!?あたし決めていぃの?』 悠『うん。やっぱ莉菜の行きたい所にデートしたいじゃん?』 莉『え~とねぇ…遊園地に動物園にお祭りに海に…』 悠『全部行くか?』 莉『えっ!?いぃの!?』 悠『うん。少しずつだけど行こう』 そぉ言うと莉菜は凄く嬉しそうだった。
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