2681人が本棚に入れています
本棚に追加
~莉菜Side~
莉『じゃあ、また明日来るね☆』
悠『おう。またな』
あたしは面会時間のギリギリまで悠護といる。
面会時間の終わる頃には外も暗くなっていて…
毎日お兄ちゃんが迎えにきてくれていた。
莉『もぉ来てるかなぁ?』
そぉ呟きながらあたしは玄関から出た。
『おっ?昼間の可愛い子だ』
声のした方を向くと煙草を吸っている昼間のナンパ男がいた。
…最悪。
無視しよ…
あたしは無視をして通り過ぎようとした。
莉『痛っ!』
男にいきなり腕を掴まれた。
莉『痛いから離してよ!』
『やだね。あんたが遊ぶって言ってくれるまで』
莉『だから彼氏がいるんだってば!』
『あんなチャラい奴より俺の方がいぃよ』
ムカつく…!
莉『あんたなんかに悠護の何がわかるって言うのよ!?』
『フン…あんな男に…』
莉『えっ…?ンッ!?』
無理矢理引っ張られると男にキスをされた。
壁に押されて身動きが取れない。
やだ…
やめて…
一瞬川崎先輩が頭をよぎった。
莉『やめて!』
あたしは男を突き飛ばした。
『いって…………お前…震えてんのか?』
気付かなかったけど…
あたしは体が震えて止まらなかった。
最初のコメントを投稿しよう!