【あの日の華】

2/6
前へ
/21ページ
次へ
2人で歩いた 海沿いの道 光に包まれた 暖かい夜だった 何もかもが 嬉しかった 寒ささえも 愛しかった 人混みが嫌いな君も その日はちょっと 楽しそうだった 手を繋ぐ事も 隣で笑う事も あの日はとても 特別に思えた ★愛してる あの日あたしは 小さい声で 呟いた 夜空に咲く 花火の中 君はあたしを そっと抱き寄せた ★愛してる あの日より 大きな声で 叫ぶけど 隣に君は もう居ない 届かない声で 叫んでいた ★冬の花火 枯れた声 届かない 寒空に儚く 美しく あの冬の日のように 今年も 綺麗に綺麗に 咲きました 綺麗に... 綺麗に...
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加