六月、梅雨の季節

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まぁ相手がお願いしてきてるんだからなぁ……、キスするぐらいなら……。 俺は目の前の出来事を成り行きにまかせようと、思っていた。 いやいやいや!!相手が駄目だろ! もし、俺がキスしたって事が琴音にバレてみろ!大惨事、間違い無しだッ! そんな事を考えているうちに鈴音の顔は、ゆっくりと近づいてきていて、残り4センチ強となっていた。 『やっちまえよ』『断りなさい』って言葉が幾度どなく俺の脳裏を交差する。 いや、でも、しかし!女の子のお願いを断固として断るのは、男としてどうかと思うぞ。 ん~これは、自分への誕生日プレゼントだと思えば……いや、でも、しか━━━…… 「んッ!!」
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