六月、梅雨の季節

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そ、そう言えば鈴音の奴……初めてのキスだって言ってたよな……。 俺も初め……ンン゛ッ!何でもない、ただの妄言!でも━━━ あ゙ぁ゙ー!顔がニヤケる! ガラガラガラ。 「ねー、もう朝ご飯できてるって。キモッ!何その顔?」 あん?誰かが俺の事をキモイと罵倒したような━━━ 「お前、いつからそこに!?」 あまりにも突然に琴音が窓から姿を表したんで、ニヤケ顔をバッチリ見られてしまった。 そして慌て緩んだ顔を直した。 「いつって……。ハァ……今だけど?」 琴音は大きく溜め息をして、呆れた表情でそう言った。
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