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そろそろ俺も我慢の限界だぞ。行動しようと迷ったが気が引けてしまい、チラリと時計を見るに留めるだけにしておいた。
「おい、岡崎……ちょっと廊下まで来い。話がある」
「え?」
ヤベッ、油断した!多分俺はもう逃げることはできない。
「良いから来い」
望月はそう言うと俺より先に教室を出て行った。まだ俺は行くとは言ってないんだが……。
しかし担任に呼ばれ、そのままシカトをする勇気は俺にはない。
望月がどんな奴なのか良く分からんし、もしかしたら秘奥義的なものを隠しているかもしれないしな。
てな訳で、俺は素直に望月の元へと行くことにしよう。
「御武運を……」
前の席に座っている守を横切ろうとした時に、守が俺に合掌しながらそう言ってきた。しかも、今の状況を楽しんでいるようで、妙にニヤケている。
この野郎……。後で覚えとけよ。
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