誕生日Ⅱ

11/17
前へ
/293ページ
次へ
まぁそれは今度でいいか。 善は急げと言う事で、俺は毎日の日課みたいな感じになっている鈴音の部屋を経由する。 そして、階段を降りると何やら良い匂いがしてきた。 だからまず風呂より先にリビングへと向い、鈴音たちに顔を見せるついでに匂いの正体を確認する事にした。 「ただいま~」 「お帰りぃ。劉夜、遅かったね?」 最初に反応したのは鈴音だ。 鈴音と琴音はすでに夕食を食べている。 「おっ、今日はハンバーグですか」 ハンバーグの匂いって良いよな。食欲をそそるってか、嗅いだだけで腹が減ってくるような匂い。 だから俺はハンバーグが好きだ。 「アンタの帰りが遅いから先に食べちゃったわよ?」 「おう。別にいいよ、俺に合わせなくても」
/293ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1861人が本棚に入れています
本棚に追加