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「あ~明日は望月に仕事頼まれたから学校行ってくるわ」
まぁ仕方なくなんだけどな。
「えぇ!?何で!!」
そんな驚きの声を上げたのは俺の視線の中にいる琴音ではなく、視線の端にいた鈴音だった。
あまりにもいきなりだったもんで、体が『ビクッ』ってなっちまった。
「え……いや、今日は忙しいからまた明日頼むって言われたから。何か……問題でもあったんですか?」
妙に変にビックリしたもんだから、変に敬語で答えてしまった。
そんな変な俺に特に興味を示すわけでもなく、指摘するわけでもなく、鈴音は目を見開きハンバーグを摘まみながらこう言ってきた。
「問題アリアリだよ!明日は何の日か分かってるの!?ねぇ、劉夜!?」
「あ、明日?え……何かあったか?」
鈴音がいつもと180度程違う口調だったんで、何か大切な行事があるだろうか。
だから俺は、カレンダーを確認する。
え~っと、明日は6月22日、土曜。劉夜の誕生日。
あっ……。
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