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お姫様はそれを聞くなり華が綻ぶような笑みを浮かべました。
「嗚呼、なら貴男はフリジア王家の血を引くのね!」
更に確認するように聞かれれば王子様は頷きました。
それにお姫様は喜びました。
「やっと、やっと…これで終われるのね」
恍惚の表情を浮かべると剣を王子様に持たせました。
「お願い!私とカインを殺して!」
王子様は言葉を失いました。
今、お姫様は何と言ったのか…聴き間違いではないだろうかと思いました。
「カインは今眠っているから今のうちに…」
お姫様は王子様の腕を引っ張りました。
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