樹氷の森へ

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王子様はパキリと霜を踏み締めて一人、冷たい樹氷の森を進んでいました。 彼はフリジアと呼ばれる大国の王子様。 しかし、母親は一介の小間使い。 そう、王子様は正式な妃でも側室でもない存在から生まれた、正式な王子様ではありませんでした。 それでも王様の血を継ぐ王位継承権を持っていました。 王子様は他の王子より生まれから王位から遠退いていました。 皆に認められるにはどうすればいいか? 王子様は樹氷の森のドラゴンを思い出しました。 ドラゴンを倒せば、認めてもらえる。 王子様はそう考えて一人やってきました。
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