樹氷の森へ

4/4

16人が本棚に入れています
本棚に追加
/28ページ
ふわりふわりと舞う淡雪と白く染められた樹氷を歩き続けると、ふと視界が開けました。 湖でした。 水で蒼く、氷が張られて雪が積もり白く染まった湖。 何処かそれは神秘的で、王子様は寒さも忘れて見惚れました。 「こんなところで何をされているのですか」 冷たい強い声が響き、王子様はその声の持ち主を探しました。 持ち主は樹氷の木々から現れました。 淡い水色の髪に白い肌、偶然にも王子様と同じ琥珀の瞳をした美しい姫がいました。 そう、姫。 彼女の服は間違いなく姫と呼べる衣装でした。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加