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ふわりふわりと舞う淡雪と白く染められた樹氷を歩き続けると、ふと視界が開けました。
湖でした。
水で蒼く、氷が張られて雪が積もり白く染まった湖。
何処かそれは神秘的で、王子様は寒さも忘れて見惚れました。
「こんなところで何をされているのですか」
冷たい強い声が響き、王子様はその声の持ち主を探しました。
持ち主は樹氷の木々から現れました。
淡い水色の髪に白い肌、偶然にも王子様と同じ琥珀の瞳をした美しい姫がいました。
そう、姫。
彼女の服は間違いなく姫と呼べる衣装でした。
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