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再度問われた質問にお姫様はせせら笑いました。
「何も知らない者の戯れ言に踊らされたか。私は私の意志でい…それは!?」
お姫様は驚きの表情を見せると直ぐ様に王子様の側に近寄りました。
王子様が戸惑うなか、お姫様は腰に差していた剣を取りました。
「この薔薇とグリフォンの紋章…貴男、フリジア国の者なの!?」
お姫様は剣に彫られた紋章を凝視してから驚きと喜びにも似た色で王子様を見つめました。
「は、はい…。僕はフリジア国国王アルベルトの第8王子に位置する者です」
位置するとは正式ではないと暗に告げていました。
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