止めろーーーー!!

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体育の時間、みんなで並んで準備体操をしているとき、違和感を覚えた。 ズボンが下がる。 後ろを振り向くと口笛を吹きながら何食わぬ顔で体操をする奴がいる。 またか…… 僕はズボンを上げて、再び体操を始める。 すると今度はちょうど尻の辺りに痛みが走る。 蹴りやがったな。 周りのみんなはそんな光景を見てニヤニヤと笑っている。 こいつら…… 今日1日の授業も終わり、スクールバッグに教科書やらノートやらを詰め込み帰ろうと席を立ち、教室から廊下に出る時、足を引っ掛けられた。 僕は盛大に転んだ。 持っていたスクールバッグが扉に当たり、大きな音を立てる。 廊下にいた生徒の八割ぐらいが僕を見る。 足を引っ掛けた奴は体育の時、ズボンを下ろした奴と同じ。 「うわー!!臼田君なにこけてんのー?」 てめぇが一番よく知ってるだろうが。 僕は立ち上がると、昇降口へと向かう。 その時、後ろからこんな声が聞こえた。 「なんでアイツばっか虐めるんだ?」 「虐めてなんかねぇよ。ただ、ああいうキモイキャラを弄るのがオモロいだけだ」 聞こえてるんだよ 「ま、あいつが死んでも俺は困らないし。むしろ大歓迎だね」 自分の中の何かが切れた。 俺は自分のアパートに着くと、テーブルの上にメモを置いて鍵を掛けずに出掛けた。 橋へと。
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