新料理!?いいえ、消し炭です

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「少し休憩だな」 大樹はベッドに横になり健夫はソファーに腰を下ろす。 「もう~い~くつ寝たら~冬休み~♪」 いきなり歌い出す健夫。冬休みか、あと1ヶ月先の話だ。 「そういやお前冬休みは実家には帰るのか?」 「多分な。こっちにいても何もないからな。てか戻らなきゃお年玉が貰えないだろうが」 「そりゃそうだな」 健夫は携帯を開きながら苦笑している。こいつは前回のお年玉全てをゲーセンに使った男だ。わざわざ東京の秋葉原まで行ってクレーンゲームでかなりの戦利品を得てきた輩だ。 こないだは何故か近くのゲーセンでウーパールーパーを取ってきて、生物部に寄付していた。健夫自身は『あれは救出してきたんだ!!』と言い張っていた。そのウーパールーパーは今も学校の生物部の水槽の中で大事に飼われている。 因みに健夫の所属している部活は卓球部である。 「ん?姉ちゃん達帰ってきたみたいだぞ?」 携帯をいじくっていた健夫がおもむろに言った。
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