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日本の首都、東京。
いろいろな専門店が立ち並ぶ都市。
クスリ屋に服屋。向こうには武器を売っている店なんかもある。そのどれもが、たくさんの人で賑わっていた。
その中でポツンと、看板に宝石店と書かれた人気のない店にボクはいた。
そこはお世辞にも綺麗とは言えない内装だけれど、ボクが小さい頃から通っている馴染みの店だったりする。
宝石店と言っても、宝石だけ売っているわけじゃない。ネックレスやブレスレットなど、小物類も売ってたりする。
丈夫でしかも安いから、学生のボクからしたら財布に優しいお店だ。
「おじさん、おじさん。これいくら?」
そう言ってボクが指差したのは、翡翠色をした石がとおっているネックレス。
その隣には、同じ色をした石がついているブレスレットが置いてあったが、無くしそうだったから辞めた。
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