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村へ入ると、見知らぬ男たちが家へ火を放っていた。
村人を片っ端から斬りつけ、殺していく。
「やめろぉぉぉお!!」
そのうちの一人にカケルは斬りかかった。
不意をつかれた男はかわしきれずに、肩を斬られる。
鮮血が辺りを赤く染めた。
「ガキがまだ残っていたか……」
「このクソが! ぶっ殺してやる!」
「せめて、苦しまずに殺せよ?」
男たちが笑いながら話す。
カケルはそれが気に入らなかった。
笑いながら殺すだのなんだのと話せるものなのか。
「死ね!」
男の魔力に渦が生じる。
それが腕へと集中し、それが最高潮に達すると、男は斧を振り下ろした。
「…………! これなら勝てる!」
カケルは躊躇なく、男の懐にもぐり込み、剣を振る。
鮮血がカケルの顔を染め上げる。
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