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━━構うものか。行け。
「え!?」
突然のアイズからの発言。
それは死にに行けと言っているのと同義である。
━━我を信じろ。
「…………。わかった!」
アイズを信じてもいい。
そういう想いがカケルを満たしていた。
「来世では命は大切にしな、BABY!」
男が発砲した。
しかし、弾はカケルには届かなかった。
正確には、届く前に消失した。
アイズが何らかの力を発揮したのだと、カケルは思った。
「馬鹿な!?」
「せえい!」
カケルの一閃。
鮮血が滴る。
━━浅い。
「ああ!」
そのまま手首を捻り、剣を胸に突き立てた。
男の口から血が溢れる。
剣を抜くと、糸の切れた操り人形のように崩れ落ちた。
「リーダーが?!」
「逃げろー!」
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