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ぷにぷに、となかなか悪くない感触の頬だった舞になんだか負けた気がするのだが、さわっていて気持ちいいのは否めない。ちくしょう、俺だって肌男なのによ。
最初は読書に集中していたためか、あまりリアクションが大きくなかったが、しつこすぎる俺からのつつく攻撃に耐えきれなくなった舞は、顔を大きく横に振って俺の人差し指を払う。
「ちょっと~。つつくんだったら、こっちをつついてよ~」
「ゴメン。暗いから“こっち”ってのがどこだかわからん」
ホントはわかってるんだがな。そんなとこをつついた暁には、俺は人間として終わってしまうんだよ。警察のお世話になっちゃうんだよ。
顔よりも下の方――暗いからちゃんと描写できないのでーす――に手をあてながら口を尖らせる舞に、俺はつつくことをやめてデコピンをしてやった。無論、不適切な発言をした罰として。
「きゃうっ」とかなんだか可愛い悲鳴をあげた舞であったが、被害を受けたおでこをさするとめげることなく口を開く。
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