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「ま、まぁ大人に見えるってことよっ」 マダムはバレバレの造り笑いで場をやり過ごす。 ・・・まぁ、いいや。 良い人でよかった。 一応俺もマダムに造り微笑みを返し、何か指示を貰おうとマスターへと笑顔のまま視線を移す。 「マスター何かすることありま・・・」 ----------俺は思わず息を呑み、目を疑った。 誰だ、あそこでカクテルをミックスしてる超絶イケメンは。 「お待たせ致しました。パッション・コンティネントです」 「ありがと」 ・・・・・・かっけぇっ! なんだよマスター雰囲気出過ぎだろ! 見直したぞ! いやーやっぱりバーテンダーはいいな。 いや。 ちょっと待てよ・・・ パッション・コンティネント--------? パッション=情熱 コンティネント=大陸 情熱大陸・・・ 葉加瀬太郎・・・ 「見損なったぜ・・・」 「ん?なんかいった?」 「い、いえ。何か仕事はないかなって」 本日何回目かわからない造り笑顔をマスターに向ける。 「そうだな。もう客来ないし。神崎とバックルームの掃除頼むわ」 「バックルーム?」 「控室、スタッフルームの事だよ。こっち」 俺は神崎に手を引っ張られながら、そのバックルームに向かう形になった。 まさかここであんな事になるなんて、予想だにしなかった----------
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