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そんな幼少期を経て、中学に上がると、私は部活動に明け暮れた。
別にスポーツは嫌いでは無かったし、幼馴染みの勧誘もあり、バスケット部に所属する事にした。
そうすれば、家に居る時間が少なくて済む…というのが本当の理由だったが…。
中学時代は本当に楽しかった。
部活はキツかったけど楽しかったし、中学生になった時には多少ではあるが、人見知りも直って随分(自分の中ではだが)社交的にもなれたと思う。
友達も出来たし好きな人も出来たりもした。
純粋な気持ちで楽しかった時間は、おそらく中学時代だと思う。
そんな中学時代に私の人生において初めての障害になる事が起こった。
中学一年生のある夜、私は意識を失い倒れた。
自分では全く覚えていないが(まぁ当たり前だけど…)、目を覚ますと病院のベットの上にいた。
訳が解らず、状況が理解出来ないので、側にいた父親と母親に事情を聞こうと口を開いたが、ろれつも回らないし何故か麻酔でも打った様に口が上手く開かない。
仕方が無いのでジェスチャーで紙とペンを用意して貰い筆談で
『何があったの?』
と聞くと
『あんた倒れたのよ』
と母親が倒れた事は説明してくれた。
その時は怪我も大した事は無かったし軽く考えていたが、退院してから渡された薬の量に驚いた。
確か5種類以上あったと思う。
さすがに、ここまで来たら自分は何か大変な病気にでもなったのかと思うのが普通だ。
私は自分が何か病気になったのかと母親に聞いてみたが、母親はただ
『倒れただけで、今後そういう事が起きない様に飲む薬だ。』
とだけ説明した。
病院の先生にも聞いたが同じ様に病気では無いと言う。
おかしいと思いながらも取り敢えず薬は飲んでいたが、この薬がまた厄介で、飲むと眠気が凄くて起きている事が辛いし、疲労感が常にあった。
受験の時期は本当に辛くて、父親の友人の息子さんに家庭教師をして貰っていたが、途中で寝てしまう事もあり、最終的には怒って帰ってしまったりもした。
そして、私が自分の本当の病名を知ったのは、私が高校を中退して美容師の専門学校に入学するための書類を記入している時だった。
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