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願い
「ウチあんな事言っちゃった…」
ミクはユウキがタツと楽しげに話す姿を見ながらため息混じりに言った。
ミクはあの部活見学以来ユウキのプレーが頭に焼き付いてしまっていた。
(今日メールまたしてみようかな。)
ミクは笑顔でユウキを見つめていた。
「なーにニヤニヤしてんの?」
ケイコが後ろから話しかけてきた。
「別にニヤニヤしてないよ!!」
ミクは顔を赤くして言った。
「またまた~どうせ白石のこと見てたんでしょ。」
ケイコは意地悪そうにミクに言った。
「そんなんじゃないもん。」
ミクは口を膨らませ言った。
「でも実際どうなの?白石に惚れてるでしょ?」
「ちっ違うよ。なんでいきなり…」
ケイコは確信があるように言った。
「だっていつもミク白石のこと話すじゃん。ユウキ君のプレーもう一度みたいなぁ。ってさ。」
「それはその…」
「やっぱりねー。もう付き合っちゃいなよ!」
ケイコはミクに説得するように言った。
「ユウキ君ウチに興味ないみたいだし無理だよ…」
ミクは残念そうに言った。
(ウチなんかに興味あるわけないよね…きっとそうだよ。)
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