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出会い
「今日もいい天気だなあ。」
ユウキは学校に向かうため歩いていた。すると後ろから聞き慣れた声が聞こえてきた。
「おはよ。ユウキ君!」
「なんだよお前かよ。」
「なんだはないよ。おはようぐらい言ってくれたっていいじゃん。」
「はいはい。」
2人はゆっくり歩いていた。
「ちょっと!あと5分で遅刻だよユウキ君!」
「まじかよ!もっと早く言えよバカ!」
2人は走りだした。
「ここから走っても間に合うかな?」
「そんなのわかんねーだろ!とりあえず走れ!」
2人が学校につくと同時にチャイムが鳴った。
「ふー何とか間に合った。」
「入学早々遅刻するとこだったね。」
2人は教室に入り席に座った。
すると1人の女の子がユウキの机からはみ出していた足に引っ掛かり転んだ。するとまたいつかの匂いがまたした。
(あれっ?この匂い入学式で・・・)
ユウキは気になりつつも彼女に声をかけた。
「だっ大丈夫?ごめんね。」
「いったー。私こそごめんね。」
彼女は目が大きくてスタイルは抜群。まるでモデルのような人だった。ユウキはつい見とれてしまい言葉を失った。
「・・・あっほんとごめんね。あのっ名前は?」
つい名前まで聞いてしまった。
「ミク、安西未来。よろしくね。君の名前は?」
「白石ユウキ。みんなはユウキって呼んでる。」
ユウキは顔を真っ赤にしていつもと違う様子で話した。するとすかさずタツが
「あれー?もしかしてユウキ君恋ってやつ?」
「そんなわけねーだろバカ!」
ユウキはタツの頭をおもいっきり叩いた。
(あーびっくりした。)
ミクも顔を真っ赤にして自分の席についた。
(まさか転ぶとは思ってなかった…)
「あんたバカじゃないの?あんなヤンキーみたいな人の足に引っ掛かって。」
彼女は中村啓子(ケイコ)。ミクの後ろの席だ。入学してすぐに仲良くなったミクの一番の友達だ。
「仕方ないでしょ。かかっちゃったんだもん。」
「ほんとあんたバカね。」これがユウキとミクの初めての出会いだった。
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