10-1:Next‥。

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「んん、やっぱり貫太はC1上手いな‥コーナーの出口でわずかにこっちが遅れをとってる」 陸はコーナーを曲がりながら貫太のコーナーリングはやはり上手いなと思うと同時に自分の遅れに焦っていた。 「フン、おいおい、これは‥コーナーあと3つくらいで終わるんじゃないか?」 貫太はバックミラーからS字コーナーを抜けた後陸が少し遅れたのを確認すると、小声でそんな事を呟いた。 「‥だが、このS字が終われば、そこから先は俺だって得意なんだ」 しかし陸は、このS字コーナーを抜けた後の9号線エリアからは得意だった。 なので陸はここさえ抜ければと思い、必死に貫太についていった。 「よし‥ここからが本当の勝負だ」 その結果、貫太にはなんとか離されずにS字コーナーを抜ける事ができた。 陸はS字コーナーを抜け、9号線エリアに入ると、アクセルを強く踏み、陸の隣にゆっくりと並んでいった。 「よし、並んだ!」 「‥なるほど、あいつ‥ここからが本番って事か‥いいだろう」 貫太はチラッと隣の陸の方を見ると、そう呟き、ギアを1つ上げてアクセルを踏んだ。 「‥離されるかよ」 陸は、貫太がギアを上げるのとほぼ同時にギアを上げ、そのまま隣に並んでいった。 「やるな‥だが、並んでるだけじゃ‥意味はないぞ、こっちはこの速度ではそっちより断然伸びが上なんだからな」 貫太はそう言うとアクセルをさらに踏んでいった。 すると隣にいた陸は一瞬で貫太の後ろへと移動した。 「クッ‥やっぱり向こうの方がこの速度からの伸びは向こうの方が上か‥となると、次に仕掛けるとすれば‥やっぱり海底トンネルを抜けてからの湾岸線か‥」 陸は舌打ちをすると、小声でそう呟き、再び貫太を後ろから追っていくのだった。 その頃 「2人共ごめんなさい、急にこんな所に呼び出しちゃって‥」 ある学校の近くでは、歩美が自分より身長低い女子と身長が高い女子2人に会っていた。
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