プロローグ

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   世の中に一つだけ「絶対」と言う物があるとすれば、それは「死」である。  生命を持ち誕生した存在は、必ず死を迎える。  それが唯一の絶対である。  世の中に一つだけ「平等」と言う物があるとすれば、それは「時」である。  時間の流れだけが、世の中で唯一の平等である。時の流れは誰にでも止める事は出来ない。有意義に過ごそうが、無駄に過ごそうが時間だけは、同じ速さで流れて行く。  それが唯一の平等である。  時の流れを数直線で表す。直線上の最後に所には必ず死が待っている。  それはホームレス、ひきこもり、会社経営者、エリート官僚までが同じ様に表せる。数直線の長さは個々に差が有るだろうが、最後に辿り着く場所は死である。  時間と死の関係。  これが『神』が人間に与えた唯一の「平等」ではないのだろうか?    出典 人間の平等  著者 益津孝信
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